前作となるAll Over Coffeeが出版されたのが2007年。続編となる今作は前作と同様とても素晴らしい出来となっている。
作品はどれも美しく、心を刺激されるスケッチだ。個人的にサンフランシスコという町を訪れた事はないがこのシリーズを見た後では行かざるを得ない。
Paul Madonnaの描く細やかな線は他ではなかなか見られないもので、この本は私がいつも見返す事になっている理由の一つだ。景観はそれぞれ独自の魅力を放っていて私の心を掴んで放さない。画面の構成は限られているにも関わらず、見るところは沢山あるのだ。
前作より進化した点もある。写真に近い4×6のサイズが多くなり、それぞれのスケッチは1ページに大きく印刷されている。細かく書き込まれた建築様式などを大きなサイズで見ることができるのは何物にも変えがたい満足感がある。見ているだけでそこを訪れているかのような錯覚に陥るのだ。
今作は折りたたみ式のポスターが内包されているが作中の数々のスケッチを見た後では少しかすんで見える。このスケッチが最良の選択だったとは思わない。あとがきではPaul Madonna自らが彼の作品や作成プロセスについて言及している。
前作と同様、おなたにとって読み終わることがない本となるだろう。なぜならいつも見返したくなるからだ。間違いなく2011のアートブックの中で上位にランクインする本だ。
とてもお勧め。
ハードカバー: 240ページ
出版社: City Lights Books
言語 英語
ISBN-10: 0872865150
ISBN-13: 978-0872865150
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