レビュー: The Art of the Book of Life

The Art of the Book of Life - 01

すばらしくて強烈で、少し奇妙

これは、ホルヘ・グティエレス(Jorge R Gutierrez)監督による3Dアニメーション『ザ・ブック・オブ・ライフ(The Book of Life)』のアートブックである。グティエレスはメキシコシティで生まれ、ティフアナで育った。この192ページ・ハードカバーのアートブックを見ると、この映画が、彼の故郷であるメキシコの豊かな歴史からインスピレーションを受けたものであることが分かる。

この本の見どころは、キャラクターデザインと舞台美術である。

キャラクターデザインに関する限り、『ザ・ブック・オブ・ライフ』のデザインは、他の3Dアニメーションと比べて奇妙でおかしい。彼らの衣装はこってり装飾されていて、豊かな色彩がほどこされている。たとえば、女神ラ・ムエルテ(La Muerte)の大きな赤い帽子の上には火のついた蝋燭が飾られ、その縁には小さな骸骨がぶら下げられている。そして彼女のドレスの裾もまた、蝋燭で覆われている。

多くのキャラクターは、実は接ぎ目がむき出しの操り人形である。メインキャラクターのマノロ(Manolo)の角ばった衣装には、星やハート、骸骨が貼りめぐらされている。キャラクターのスケルトンバージョンもすばらしい。想像力に溢れていて、まるで骸骨をつかって芸術を生み出した古代部族のようだ。雄牛トロ・ムエルト(Toro Muerto)でさえも、角をシンボルで複雑に飾られている。

アートワークは、メキシコ民芸から影響を受けている。ルチャ・リブレ、髭、街のタコススタンド、闘牛のポスター、スペイン語の漫画本、マカロニ・ウエスタンなど、グティエレスは様々なものからインスピレーションを獲たという。その結果、とってもカラフルで視覚的な世界が生まれた。

生者の国(Land of the Living)、記憶される者の国(Remembered)、忘れられた者の国(Forgotten)の舞台美術は、アステカ、マヤ、オルメカなどの古代文明から発想を得ている。アーティストがこの時代のイメージをアニメーションのデザインに使うというのはとても興味深い。もし僕がこの映画のことをまったく知らなかったら、ただふんだんに色彩をつかった設定なんだなと思っただろう。

見るべきものがたくさんある。生者の国には、マヤの寺院の形にインスパイアされた建物が見られる。墓石は装飾品と奉納品で惜しみなく飾られている。街の住宅はキャラクターと同じく頭でっかちで、それがキャラクターをよりたくましく見せることに効果的となっている。全体を通して、デザインについての注釈がついている。

『The Art of Book of Life』はすばらしく、強烈で、奇妙なアートブックだ。おススメである。

ハードカバー: 192ページ
出版社: Dark Horse Books (2014)
言語: 英語, 英語, 英語
ISBN-10: 1616555335
ISBN-13: 978-1616555337

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