レビュー: The Marvel Art Of Marko Djurdjevic

The Marvel Art Of Marko Djurdjevic

Marko Djurdjevicは2006年からマーベル作品の表紙を描くようになったドイツ人のイラストレーターです。たった3年間で大量にクオリティの高いアートを生みだし、自分だけのアートブックを出すまでに至ったのです。

この本で見れるのは彼が担当した数々の作品。X-MEN: ファースト・ジェネレーション、ブレイド、サンダーボルト、デアデビル、Mystic Arcana、ウルヴァリン・オリジンズ、マイティソー、スパイダーマン: ワン・モア・デイ、アベンジャーズ、ハルク、マグニートーなど多数。綺麗に塗られたペインティングはそれぞれのスケッチが見れるようになっていて、編集段階で没になったものなど貴重なものも含まれる。最終章には彼がまだ売り出し中だった頃の作品なんかも収録されている。最終的にはそれをマーベルのスカウト担当であるChris Alloが見初めて彼を採用することになるんだけど。

ハードカバーの表紙を開くと、とても精巧なクロスハッチング技法で描かれたマイティーソーと骸骨達の戦いを描いたコンセプトスケッチ、表紙をめくった瞬間にこの本は素晴らしいものだと確信する。全てのページは少し光沢のある上質な紙に大きく印刷されており、その質は申し分なし。彼の豊富なデッサン力、画面構成力、人体解剖の知識などがみてとれる。

彼の作品にはダイナミックな画面構成のものも多いが、やはり一番彼らしさが際立っているのは細やかなムードをしっかりと捉えた控えめな作品達である。私の一番のお気に入りはドイツ軍の火葬場で人々が焼かれているのを涙まじりにじっと見つめる若き日のマグニートーの作品。これには読者を惹きつける何かがある。一枚絵で物語までを語るのは概して簡単なことではないが、彼はこの情緒的でパワフルな作品で見事にそれをやってのけている。

全ての作品には全て注釈や説明が入っている。Marko Djurdjevicが考える良い表紙論、色の選択や読者からのコメントや評価に対する態度など多岐に渡る。 彼がいかにしてコミック業界に入ることになったかの説明もある。特に彼は強い情熱と覚悟をもってしてアーティストとなった稀な例でもあり、とても興味深い。最終章のCoro Kaufman、Andrew Jones二人のインタビューがさらにMarko Djurdjevicの世界に新たな深みを加えている。先生などに教えを請わず自分だけの練習でここまでのアーティストになったこと、妻に出会う前まではひどいアルコール依存症だった事、自信を得るために鉛筆で下描きをせずにペンを使うようにしたことなど。とても興味深い文章が満載だ。

私はこの本のようにアートだけでなく作者の歴史なども含まれているアートブックが好きだ。この本は間違いなく2009年の本の中でお気に入りの一つだ。

最高にお勧めです。

ハードカバー: 240ページ
出版社: Marvel
言語 英語
ISBN-10: 0785139621
ISBN-13: 978-0785139621

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4 Comments

Definitely a shame that

Definitely a shame that Marvel screwed around with him to the point he felt he had to leave. The guy is Marvel's definitive cover artist for the past decade, and I'm just utterly surprised they didn't realise what they were doing to him. Gorgeous, gorgeous work, though.

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