レビュー: Born in Concrete: EK Series

デレク・ステニング(Derek Stenning)の大きく、美しく、神秘的なアートワーク

『Born in Concrete』は、コンセプト・アーティストかつイラストレーターであるデレク・ステニング(Derek Stenning)のすばらしい作品を集めたアートブックである。

まず私の目に飛び込んできたのは、本のサイズである。96ページなのでそんなに厚くはないのだが、大きい。作品は、大きく印刷されると迫力を増す。大きなサイズで見られるのは嬉しいことである。

EKというのはEntartete Kunstの略で、ドイツ語である。退廃芸術という意味で、ドイツのナチ体制下で、現代美術を説明するのに使われた用語だ。デレク・ステニング(Derek Stenning)はこれにインスパイアされ彼独自の創作に昇華させた。この本にはSF、ミステリー、そして隠された象徴というテーマが見てとれる。

ほとんどの作品におけるモチーフは、不思議な浮遊する球体にワイヤーでつながれた宇宙飛行士である。その背景には時々工業地帯があり、それは浮いていたり地に立っていたりする。

アートワークは緻密でとても美しい。それぞれの作品に異なった雰囲気と印象をもたせる淡い色の使い方が好きだ。それぞれの作品が生まれた背景が謎めいているので、読者に一体自分たちが何を見ているのかを考えさせ、より引きつけられるのだろう。宇宙飛行士たちが何をしているのか知る由もないのだが、それでもなお、とらわれてしまう。

また、スノーボードの装飾に使われた作品、雑誌に掲載された作品、ギャラリーに展示された作品もアートワークのひとつとして収録されている。このうちのひとつが大きな絵として自分の部屋の壁にかかっていたら、どんなに素晴らしいだろうと思わせられる。

さらに、収録作品では要素に合わせた手法をとるため、手描きイラストと、Photoshopと3Dモデリングを使ったデジタルペインティングとを使い分け混ぜ合わせているのだが、そのプロセスがステップを追って紹介されている。

これはすばらしいアートブックである。大いにおすすめする。

ハードカバー: 96ページ
出版社: Design Studio Press (2013)
言語: 英語
ISBN-10: 1624650066
ISBN-13: 978-1624650062

Born in Concrete: EK Series

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