アートブックというより映画の解説本
『The Art of Oz The Great and Powerful』はアートブックというよりは映画の解説本のような出来となっている。少しものたりないかもしれないが映画解説本としては素晴らしい出来だ。
この本に収録されているアート作品は映画のシーンのコンセプトアートだ。林、チャイナランド、そして城など。それらも多数収録されているわけではないのでがっかりだが、収録されている物に関して言えばどれも素晴らしいものだ。正直この映画の製作裏では多数のコンピューターグラフィックスが使用されていた事から、この本にも多数のアート作品が収録されている事を期待していたし、まだまだ収録できた筈だ。オズの不思議な国がテーマなのでそれらがいかにして作り出されたかというプロセスの面でこの本は少し説明不足だ。
その他に収録されている写真は主に役者の写真やその他の撮影セット内のものだ。
解説はグラント・カーティス(Grant Curtis)、彼はサム・ライミ(Sam Raimi)の過去6つの作品のプロデューサーでもある。彼は『The Spider-man Chronicles』の著者でもありそちらの本でも詳細なプロダクションの日誌を書いている。
この本は映画の製作プロセスに関しての説明が多く掲載されている。セット制作、CGとの融合、劇中コスチュームの制作などだ。制作時に影響を受けたものに関しても説明も収録されている。例えば劇中に登場する木は過去のディズニーのアニメーション作品に影響を強く受けた。その他興味深かったのは昔ながらの操り人形とCGの手法をミックスさせて表現した陶器の人形キャラクターについてだ。
不満はそれだけではなく、背表紙が256ページのペーパーバックを支えるほど頑丈には出来ていないという事だ。私が購入したものは背表紙部分に皺が入ってしまっている。
ハードカバー: 256 pages
出版社: Disney (2013)
言語: 英語
ISBN-10: 1423170911
ISBN-13: 978-1423170914
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