ワールド・ウォーZの脚本+アート
この本には逆に驚かされた。アートブックというより絵の入った脚本だ。
この本の80%ほどは脚本だけだ。そのページには脚本の間にコンセプトアートやセットの写真が入っている。コンセプトアートは燃えている町、荒らされたスーパーマーケット、地下シェルター、人気のない建物、そしてもちろん、ゾンビたち。
たくさんのアートは未完成な感じがする。簡単にいえばシーンのだいたいの雰囲気を伝えるためだけの物で、いくつかは不快なコラージュスタイルの写真か3Dとアート。絵はちょっと離れて見ると普通に見える。しかし、ちょっと近くしてみるとディテールが全くだめになってしまう。ストリーボードのスケッチは素晴らしいのだが、ひと握りほどしかない。
最後の数ページほどはゾンビアートだ。なかなか良いテクスチャーが見られるが、結局デザインは普通だ。どんなゾンビ映画でも通用するような、普通なゾンビだ。
この本の中のコメンタリーはほとんどがスタッフの言葉を引用したもので、それだけでは洞察力に欠けていた。映画の撮影法など、もっと興味深いような内容についてはなにもない。
この本は買う前にページをめくってみることをお勧めする。
ペーパーバック: 160ページ
出版社: Titan Books (2013)
言語 英語
ISBN-10: 1781168857
ISBN-13: 978-1781168851
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