レビュー: The Art of Frozen

すてきなアートブック

ディズニーの『Frozen(アナと雪の女王)』は、視覚的に温かみがあり明るかった前作の『塔の上のラプンツェル』と比べると、非常に対照的である。

はじめてに断っておくと、この本にはネタバレがある。物語のクライマックスの絵コンテやコンセプトアートが収録されているので、もし映画を観るつもりであれば、観た後にこの本を読むことをお勧めしたい。

これはすてきなアートブックである。160ページ、ハードカバー。絵コンテ、キャラクターデザイン、背景美術、小道具、モチーフなどのコンセプトアートのほか、リサーチに訪れたノルウェーの素晴らしい写真も収載されている。

背景美術は見事であり、特に、プロダクション・デザイナーであるデビット・ウオマスリー(David Womersley), ジム・フィン(Jim Finn)、リサ・キーン(Lisa Keane)、そしてジェイムス・フィンチ(James Finch)によるものが素晴らしかった。渓谷の中の湖の傍に建つ城、山脈にかかるオーロラなど、本当に美しい景色がいくつか見られる。街の家々もまた美しく、リサーチの写真に酷似していて、導入部にふさわしい景色だ。

キャラクターデザインはメインキャラクターのアナとエルザはもちろん、山男のクリストフ、雪だるまのオラフ、ハンス、その他のキャラクターが取り上げられている。彼らは、ピクサーと比べてとてもディズニーらしい見た目で、良い。『塔の上のラプンツェル』と同じ世界の住人といった感じ。アナとエルサは、衣装とヘアスタイルを変えればまるで『塔の上のラプンツェル』のラプンツェルだ。

10ページ以上が絵コンテに割かれていてそれはそれで良いのだが、個人的には、もっとキャラクターと背景美術が見たかった。

解説は主に物語についてで、読んでいて面白い。キャラクターと映画のデザインについて、なぜ、あるいはどうやってデザインされたのか、最終的なCGプロダクションに至るまでにどうやって変わっていったのかなど、深く知ることができる。

ハードカバー: 168ページ
出版社: Chronicle Books (2013)
言語: 英語
ISBN-10: 1452117160
ISBN-13: 978-1452117164

The Art of Frozen

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