レビュー: The Wildlife of Star Wars

The Wildlife of Star Wars

表紙を見ただけでは少し分かり難いが、実はクリーチャーのスケールパターン上に少しでこぼことしたテクスチャを感じることのできる少し凝った表紙になっている。気の利いた”作り”だ。

これはスターウォーズの野外観察図鑑とでも言うべき本で、タトゥイーン、ホス、ダゴバ 、ナブー、ベスピン、エンドア、ヤヴィン第4衛星、コルサントなどの惑星毎に生存する動物達の情報が整理されている。各惑星の簡単な生態系も記述されている。燃えさかる熱気、凍りつく、湿気が多いなど。

それぞれの動物のイラストは動物学者が鉛筆とマーカーを使って描いたという事になっているが、実際に描いているのは本作の著者Terryl Whitlatch。詳細まで描き込まれた動物達の置かれている場所も多種多様。狩猟をしているものや小さな子の様子を見ているもの、ゆったりとリラックスしているものからなんと!コルサントの市場で売られているものもいる。端麗な色で見ているだけでも触っているかのような気分になる皮膚のテクスチャは特筆に値する。

動物達のペインティングの他には観察記録が所狭しと書かれている。動物達の食事のパターンや交尾の習性、はたまた集団行動する昆虫達のすばらしい防御機構など。

全長33メートルの鯨との対比表が無かったらあの大きなナメクジが900メートルもの長さだなんて知る由も無かった。その宇宙ナメクジが小惑星から栄養分を摂取し、それがどのように内臓部で消化されるかまで詳しく描いてある。いくつかの動物のデザインは地球のそれと似ているものもある。例えばOpee Sea Killerはロブスターの殻、蛙の長い舌、アンコウの光るアンテナ、そしてアロワナの口など色々な動物からヒントを得ている事が見てとれる。

いくつかのデザインは少しやりすぎの感があるが、そこはスターウォーズ。なんと言ってもSFの世界だ。コンセプトやアートに関して言えば殆どのものは信用できるデザインだ。

スターウォーズファンだけに限らず動物のアートに興味のある人達にもとても良い本だ。

176ページ
出版社: Chronicle Books
言語: 英語
ISBN-10: 0811847365
ISBN-13: 978-0811847360

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