今までのピクサーアートブックのまとめ
この本『The Toy Story Films』があなたにとってただの焼き直しか、はたまた全く新しい本になるかどうかはあなたか過去にどれだけのピクサーアートブックを読んだかによるだろう。
正直、この本が出版された時少し懐疑的だった。ピクサーのアートブックと言えば既に『Toy Story The Art and Making of the Film』、『To Infinity and Beyond! The Story of Pixar Animation Studios』や『The Art of Toy Story 3』など多数の本が出ていたのでどれだけの新たなコンテンツが見れるのか不安だったのだ。この本の多くは前述した三作のアートブックの焼き直し、プラス他の本からの引用など(参考文献参照)だ。
読んだ後は言うまでもなく、デジャヴに襲われた。話の中身はピクサー設立当初の物だ。ジョン・ラセターはトイストーリー作成前、ショートフィルム作成に大忙しだった。ピクサーのアニメーター達は会社を回す為にテレビCMを作っていた。そこにディズニーとの話が舞い込んできた。クリスマスシーズン直前のストーリー会議で却下され大幅な台本書き直しを余儀なくされた事なども記載されている。トイストーリーの後ジョン・ラセターはバグズ・ライフを助けつつも、ノンストップでトイストーリー2を作り続けなければならなかった。ピクサーとディズニーが交わした七つの映画製作契約が切れる時、ディズニーは自社のアニメーションスタジオでトイストーリー3を制作しようとしていた。幸運にもマイケル・アイズナーはその後退任、ピクサーはディズニーに統合されトイストーリー3はピクサーの手で作られる事となったのだ。
多くのピクサーファンにとって、上記の話は何度も聞いた事があるだろう。確かにそれら以外にも追加の解説なども収録されてはいるが、新たに本を作るだけの量の新しいコンテンツだとは思えない。上述したピクサーのアートブックを所持しているならこの本はパスだろう。もちろんあなたがピクサーグッズのコレクターというのならば話は別だが。
もしあなたが上記のアートブックをまだ持っていないのならばこの本はとてもお得だ。クオリティは五つ星。美しいアート作品、写真やスクリーンショットで満載だ。本文も山あり谷ありで非常に興味深く、質の良い大きなハードカバー本だ。
ハードカバー: 192ページ
出版社: Disney Books (2012)
言語 英語
ISBN-10: 1423144945
ISBN-13: 978-1423144946
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